深海生物図鑑

深海生物のデータベースを自分なりに作ります!子供から大人まで誰でも楽しめるような作品にしたいです!よろしくお願いします!

深海生物図鑑 No,3 メンダコ

No,3 メンダコ

【基本データ】

学名:Opisthoteuthis depressa

分類:八腕形目メンダコ科

体調:最大26 cm

水深:200~1000 m

メンダコ」の写真素材 | 87件の無料イラスト画像 | Adobe Stock さん

 

【生態】

腹側には小さな漏斗もあるが、墨袋は持たないため、一般的にタコのような墨を

吐くことはできない。

8本の腕には、それぞれ約65個の吸盤が1列についていて、吸盤の列に沿って触毛

がある。

各腕は傘膜で連結されていて、独特な円盤のような見た目になっている。

メンダコは他の深海生物に比べ特に体が柔らかくクラゲの体のようになっている。

あまりに繊細なため調理器具のお玉で海中でそっとすくうと良いとされている。

日本の水族館で飼育された例はあるが、長期の飼育は成功していない。

 

【小話】

メンダコはその可愛い見た目から「深海のアイドル」と呼ばれている。

「深海のアイドル」と言われることから活躍範囲は幅広く、

ファインディング・ニモのキャラクターとしてメンダコが活躍していたり、

水族館で展示できる機会が出ればビックニュースとして取り上げられる。

メンダコの体はほとんどが水分で満たされていて、動きも遅く水族館で見ると

ずっとぷかぷかしていて可愛い〜

 

【最近の研究】

PubMed内で論文を調べたのですが論文数はまだ2個しかなかったです。

まだまだメンダコは有名ですが未知の可能性を秘めた深海生物ですね!

 

2009 年 「メンダコから発見された新しいジセミ

駿河湾で採集されたメンダコから新種の中世動物が発見された。

本種は腎付属器表面に付着するし、22または23の周辺細胞、円盤状のカロッテ、

前柱細胞まで伸びる軸細胞を持つ。

メンダコから産出されたジセミド類の最初の記載である。

Furuya H. (2009). A new dicyemid from Opisthoteuthis depressa (Mollusca: Cephalopoda: Octopoda). The Journal of parasitology95(4), 971–975. 

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

 

2005年 「ミトコンドリアDNA配列を用いた日本産メンダコ(軟体動物門:頭足類)の主要種間の系統関係

→16S rDNA、12S rDNA、シトクロムcオキシダーゼサブユニットI遺伝子の3つの

ミトコンドリア遺伝子の部分配列を用いて、日本海域産の主要な頭足類36種

の系統関係を調べた。

日本海域の一般的なタコは3つのクラスターに分けられた。

第一のクラスターは、大陸棚や上部斜面に生息するEnteroctopus dofleiniやOctopus (Paroctopus) conispadiceusのような大型のタコが含まれる。

第二のクラスターは、O. ornatus、O. minor、O. sasakiiのような腕の長いタコで構成されている。

第3のクラスターには、Amphioctopus fangsiao、A. areolatus、O. cyaneus、O. vulgarisなどの小型から中型のタコが含まれ、そのうちの数種は網に眼球を持つ。

Takumiya, M., Kobayashi, M., Tsuneki, K., & Furuya, H. (2005). Phylogenetic relationships among major species of japanese coleoid cephalopods (Mollusca: Cephalopoda) using three mitochondrial DNA sequences. Zoological science22(2), 147–155. 

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

現役慶應SFC生の東京大学理学部大学院進学への記録簿

こんにちは、みなさん!

HSP バイオ系研究者のツッチーです。

今回のブログでは、

現役慶應SFCである私が、

東京大学理学部大学院進学を目指す過程を共有するための思いや考えを共有したいと思います。

今後、定期的に勉強記録をこのブログ上でも紹介していきたいのでまずはその勉強法やきっかけなどをここでは紹介します!

 

きっかけ

私が東京大学理学部大学院進学を考えた理由は夏休みに東京大学の大気海洋研究所で行われたサマーインターンシップに参加した時でした。

このインターンシップでは、兵藤さんという素晴らしい研究者のサメの研究に参加する機会がありました。その瞬間、私は自分がこの分野で何かを成し遂げる決断をしました。

もともと、サメ好きであり、高校では独自に論文サーベイをして深海鮫ラブカの研究をしていた私にとってはサメの研究をとことんできる大気海洋研は夢のような環境です

 

研究計画

東大理学部大学院進学を目指すために、私は以下の具体的な学習計画を立てました。

①休み時間の分子生物学 問題暗記 5周

休み時間の分子生物学 (休み時間シリーズ) | 黒田 裕樹 |本 | 通販 | Amazon

この教材では章末問題を活用して生物の基本単語を押さえます。

1周目でわからないところとわかる単語を分類わけし、全て覚えるまで大体5回を目安に反復練習を行い、単語暗記をします

 

②理系総合のための分子生物学 7週

www.yodosha.co.jp

下記が7周する内容です

1周目。重要なエッセンスや数字の部分だけに線を引きながら読む。2周目以降は線を引いたところしか読まないので、かなり重要な作業です。けっこう疲れます。

2周目。①で線を引いたところだけを読む。

3週目。①で線を引いたところだけを読む。

4周目。ここまできたら簡単な部分は覚えてしまうと思います。①で線を引いたところだけを読みながら、「ここはまだ覚えきれてないな」と思うページに付箋を貼っていく。けっこう付箋だらけになります笑。

5週目。付箋が貼ってあるページだけを読む。覚えたなと思ったら、付箋を外す。

6週目。付箋が貼ってあるページだけを読む。覚えたなと思ったら、付箋を外す。

7周目。付箋がなくなるまでこの作業を繰り返す。

8周目。 最後にもう一度だけ、線を引いたところだけを読む。

 

③Essential 細胞生物学 7周

www.nankodo.co.jp

この教材も上記と同じ方法で7周します。

 

④過去問

ここまできたら過去問を使って自分の力の現在地を測ります。

 

発信内容

ここでは毎週日曜日にその週にやった勉強内容をまとめて、

私自身の勉強の経過を伝えることで、東大理学部大学院に入学

する日はどれくらいの勉強量が必要なのか発信するとともに

自身も勉強のモチベーションにしたいと思っています!

学部2年生の僕が今から勉強を始めればどこまでいけるのか、

自分自身の実力を最大限に上げる機会だと思って勉強に励みます!

応援やフォローお願いします!

 

 

HSP バイオ系研究者 HSPとの付き合い方 努力編

HSPバイオ系研究者のツッチーです
今回はHSPとの向き合い方 努力編です!
自分をHSPかもしれないと思っている人、
HSPは悪いことだけじゃないんです!(当たり前ですか)
その一つとして僕自身努力が人よりできるという特性がありました
今回はこのテーマをメインで書いていきます
共感などしてくれたらぜひ拡散してください!

 

HSPの努力ができる原動力とは?

自分がHSPだと思っている人、自分は人よりも努力できるなと感じたことはありませんか?
私自身、よく周りに言われるのは努力の才能がある、ずっと努力してしてるイメージと言われてきました。
そこで私自身一度、その努力の原動力は何なのか整理をしてみました。
そして、出た結論は不安でした。
将来のことが不安で、ずっと努力をしていたのです。
少し自分語りになりますが、小学校から勉強を重ねながら、実体験を話します。

無意識に培われた努力への思考

私は小学4年生までは何も考えず毎日何も考えない楽しい毎日を送っていました。小学2年生なんて九九が一向に覚えられず、あ、勉強向いてないわと思う程でした(結局2年生で暗唱ができずに終わりました💦)

しかし、小学生5年生のタイミングで周りに中学受験をする子が多く、私は何も習い事をしていなかったので、暇=ダサいというような方程式を無意識的に価値づけて、親に塾に通わせてくれと頼みました。
そこで何のために塾に行くのと言われて親に良い大学に行くためと言ったそうです。
それが悩みのすべての根源な気がします。
そこから良い大学に行くためにはどうしたら良いか、良い大学に行けなかったらどうなるのか?この疑問が自身を駆け回っていました。
今考えるとこれこそが良くも悪くも勉強の努力ができる原動力ではないかと考えています。
さらに、高校受験で公立受験に落ちてしまい、私は高校に入った習慣からよう評定平均を取って指定校で大学に行くと決心しました。(結局AO入試でいきましたが)
方法はなんでも良いから良い大学に行きたいこの思考はものすごくあったと思います。

大学入学後はどうなる?

しかし、このような思考回路ではもし良い大学に行ったとしても結局変わらないものでした。
結局僕はこのような思考が影響して慶應義塾大学環境情報学部夏秋AO入試にて合格をいただいたのですが、1年生の間は結局周りと比べてこのような思考は変わりませんでした。
大学に入れば自分より優秀な人がたくさんいてどのようにすればその人たちに追いつけるのかわからない(本当は追いつく必要もないのですが、僕は無意識的に追いかけなければ仕方がない性分でした)

自分なりの解決方法

多分このような思考法をなくすにはこれは良いことか分かりませんが、まず自分に対して過度な期待をやめる、その次に自分以外の他者に対しても期待をやめる
期待しないことができると、1人でいる時間がより楽になり、思考も冴えてきます。

しかしいきなり期待をなくせと言われても難しいでしょう。
そこでHSP特有の好奇心旺盛な点を使いましょう。HSPの人は傷つきやすいのに新たな挑戦や環境に飛び込んでいくのは大好きです
様々な環境に飛び込んで、現実を見ていくのはとても良い手段でしょう。
そして自分が許容できる範囲と許容できない範囲を決めるのです。
時には傷つくこともあるでしょうが、その傷つく心が自身を冷静かつ客観的にみる視点に変えます。

また、アドラー心理学の考え方でもあるので「嫌われる勇気」なども読んでみても良いでしょう!
本は思っている以上にコスパよく新たな出会いに巡り合わせてくれます。
最初からなかなか難しい解決方法ではありますが、元々HSPの人は周りに気を使うので現状がよく見えているし視野も広いです。
しかし、それを関係する人全員に無理まいていたらキャパオーバーです(できる人もいるかもしれませんが)
今後の人生において楽に生きるのは一度期待をしてみないのもいいのかもしれませんね!

まとめ

今回はすぐにはなかなか難しい解決方法を提示してしまいましたが、私自身この性格を身をもって体験して様々な環境に飛び込んで自分の守べき縄張りと手放すべき範囲を決めるのはとても大切だと思います。
その縄張りや範囲を知るには様々なコミュニティーに飛び込むしかありません。若いうちはどれほど失敗しても問題です!
本当に自分が好きな環境を一緒に見つけていきましょう!

明治大学農学部自己推薦入試―面接での壮絶なバトル!

こんにちは、ツッチーです!

今回は私が経験した

明治大学農学部自己推薦入試のエピソードを紹介します!

総合型選抜や指定校推薦で面接などがある人はぜひ参考にしてみてください!模擬講義から始まり、面接室での緊張の瞬間まで、驚きと挑戦の連続でした。

明治大学農学部生命科学科の自己推薦入試

1次審査 書類審査(志望理由書1000字、自己PR1000字、課題読書1200字)

2次審査 模擬講義、講義に関する小論文、面接

上記の流れで合格を掴みとります。

出願条件として評定平均が4.0と少し高いですが、その分倍率はMARCHの中でも低く、 1次の倍率が約3倍で、2次が1.1倍ぐらいで1次を通ればほぼ合格するような流れになっていました。

今回ここでは特に2次審査の内容を深掘りします。

最初に模擬講義では、植物のアポトーシスに関連する授業を受けました。

このテーマは普段動物を興味絵を持って、探求を行なっていたので、少し想像がつきづらいテーマでした。ですが正直、本番はめもOKなのでちゃんと聞いていれば大丈夫です

個人的に小論文でびっくりしたのが、A:ノーベル賞級の研究テーマと、B:比較的成功率の高い研究テーマの選択に迫られました。どちらを選ぶかと問われた瞬間、私の頭の中は真っ白になりました。それでも、自分の考えを整理し、最終的に選んだテーマはBにしました(つまんない...)

しかし、もちろん正解はなくて教授としては選んだ方に対して根拠のある意見を言えるかどうかを試しているのだと思います。

さて、模擬講義の後、面接室に入った瞬間、私は驚きました。そこにはなんと、8人もの教授が待っていました。緊張がピークに達し、まさに試練の始まりでした。

私の専門は深海生物の研究で、その研究について尋ねられました。しかし、驚くべきことに、私の研究は明治大学でやるより東京海洋大学東海大学の方が良いのではないかと言われました。この瞬間、私はバイオ的視点から深海生物の探求をできる大学は少ないということをしっかり伝えました。

しかし、3人ぐらいの教授は全く目を合わせてくれず、その瞬間は私にとって特に厳しいものでした。

面接は終始 受かった!という実感はなく進み、本当に教授に響いているのか、教授は自分の価値を認識できているのか不安になるような空気感でした。

しかし、蓋を開ければしっかり合格はもらえていました。

もし面接を受ける受験生などがいたら言いたいことは空気感に惑わされすぐないことです。

もちろん、空気を自分自身で教授を巻き込みながら作れるのは一番ベストですが、それは大人でも難しいことです。

なので一番は自分が一生懸命だという熱意を伝えるそれに限ります。

この面接の瞬間は、私にとって一生忘れられないものとなりました。その結果、私は明治大学農学部に受け入れられ、自分の研究への情熱を追求する素晴らしい機会を手に入れました。

この経験から学んだことは、自分の夢を追求するためには、どんな試練にも立ち向かい、自信を持って語り続けることの重要性です。自己推薦入試はまさにその証明であり、私はこれからも自分の夢を追い続ける覚悟を持っています。

皆さんも、面接などの機会がありましたら、教授と自分の研究を話し合えるという最高のフィールドに立っていることを自覚してください!(もちろん緊張して難しいとは思いますが)

あなたなら大丈夫面接頑張ってください!

HSP バイオ系研究者 ツッチーのHSPを中心とした自己紹介

 

HSP皆さんこんにちは!
HSPバイオ研究者のツッチーです
記念すべき一番最初の記事は僕自身の簡単な自己紹介と僕のHSPとの出会についてお話しさせていただきます
HSPで困っている人や少しでも生きづらさを感じている人読んでいってくれたら嬉しいです!

 

HSPとの出会い


まず、初めにですがみなさんHSP(Highly Sensitive Person)って知っていますか?
最近、本などではやっているものです!いわゆる「繊細さん」というやつです!

 僕はHSPを知る前からずっと、ぼんやりとした生きづらさを感じていました。客観的な自己評価はできるのに、自己肯定感がすこぶる低かったり、良い大学に入っても満たされるのは一瞬でずっと不安になったり...

しかし、周りの人は違い、みんな自己をしっかり受け入れられていました。
時には、そういう人を何にも考えてないからあんなに呑気に生きられるんだろうなと思うほどでした

このように生きずらさを感じる中で流石にきついなと思い、軽くですが、嫌われる勇気や死生観的な視点からDEATH 「死とは何か」などを読んでいましたが、あまり、スッキリはせずに様々な本を読んでいたところ「その生きづらさかくれ繊細さんかもしれません」という本に出会い一気に視界が開けました。
内容は著者の方もかくれ繊細さんでかくれ繊細さんの特性を細かく説明している本です。

私はその本を読んでいると、85%ぐらいの確率で、自分の思考法と、同じで読んでいる中で心臓が良い意味でも悪い意味でも抉られるような感情になりました。

特に印象に残っているのが、1人の時間の重要性です。          HSPの人はこの現代社会で過剰に物事に反応し、周りの目を無意識的にとても気にします。
ぐさっ
他にも、自分のことは周りの人より優れていると感じているくせに、以上に自己肯定感が低い。
あ、当てはまってる。
みたいな感じのが毎ページあったので、読むのがめちゃくちゃ面白い一方でめっちゃキツかったです💦

一緒のHSPに向き合って見ませんか?

この世界で5人に1人は繊細さんと呼ばれています。
このブログを読んでくれた人の中でも、あ、そうかも、などと思った人もいるのではないでしょうか?

HSPは実は軽度な発達障害だと言われています。しかし現代は何でも病名をつけすぎて、そしたら全員発達障害だろ!と思う反面。
そのような病名で、一括りにしてくれたほうが腑に落ちるし納得できる自分もいました。

ここでは自分がHSPだからこそ身をもって実感した思考や乗り越え方を共有できたらと思います(もちろん今も今後も完全に乗り越えられることはないと思いますが笑)

なぜか行きづらい、すぐ他人と比べてしまう、そんな悩みがある人は一緒に自分とは何なのか、考えてみませんか?
もちろん正解はありませんが、自分なりの正解を見つけた時に視界は一気に開け、新しい自分へと進化できます!
私自身もそうでした!

これからHSPを中心とした思考や解決法を発信していきますので、よろしくお願いします!

深海生物図鑑 No,2 リュウグウノツカイ

No,2 リュウグウノツカイ

【基本データ】

学名:Regalecus russelli

分類:アカマンボウリュウグウノツカイ

体調:5~8m

水深:200~1000m

地震魚」リュウグウノツカイが泳ぐ珍しい姿、台湾沖で撮影 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

【生態】

体は縦に平たく銀白色で、背ビレが頭の先から尾まで続く。泳ぐ時は背ビレ全体を波打たせ、立ち泳ぎをしたりする。

大きな個体では8mほどの長い体と、頭部から長く伸びた背ビレに一部が相まって、派手な見た目である。

 

【竜宮城への招待】

リュウグウノツカイに関する面白い神話やお話の一つに、「竜宮城への招待」があります。この伝説は、琉球地方で語り継がれてきたもので、リュウグウノツカイが竜宮城へ人を招待する物語です。

伝説によれば、ある日、海辺に住む漁師が海で釣りをしていると、美しいリュウグウノツカイが現れました。漁師はリュウグウノツカイと友達になり、お互いに話をするようになりました。リュウグウノツカイは漁師に竜宮城への招待をしたのです。

漁師は喜んでその招待を受け、リュウグウノツカイと共に海の底へと向かいました。そこには美しい竜宮城が広がっており、竜宮城の王様や美しい姫が出迎えてくれました。漁師は竜宮城で楽しい時を過ごし、美味しい食事や舞踏会に参加しました。

しかし、数日後、漁師は人間の世界へ帰ることを思い出しました。竜宮城の王様は漁師に美しい贈り物をして見送り、リュウグウノツカイと共に海上へと戻りました。漁師は再び人間の世界に戻り、竜宮城の素晴らしい経験を友達や家族と共有しました。

この神話は、リュウグウノツカイと竜宮城が美しい海底の世界を描写し、人間と自然界の調和や友情をテーマにした物語として、日本の文化に根付いています。

 

あつ森から学ぶ生物の話!】深海魚「リュウグウノツカイ」は、まだ分からないことだらけ!!|緑木リョク🌿

 

【最近の研究】

2017年 「リュウグウノツカイ(Regalecus russellii)の生殖形態学

リュウグウノツカイの死骸の座礁の研究。死骸を調べることで、オキアジは産卵イベントやシーズン後に退行期を迎えるバッチ産卵魚である可能性が高いと結論づけた。本研究は、オールフィッシュの年間繁殖サイクルに関しては完全ではないが、この希少な中深海性魚類の全体的な理解に大きく貢献するものである。

Forsgren, K. L., Jamal, H., Barrios, A., & Paig-Tran, E. W. M. (2017). Reproductive Morphology of Oarfish (Regalecus russellii). Anatomical record (Hoboken, N.J. : 2007)300(9), 1695–1704. https://doi.org/10.1002/ar.23605

 

2016年 「リュウグウノツカイ、Regalecus russelliiの翼足背部における反復性骨過剰症の存在

→骨過長症の研究をリュウグウノツカイを用いて行ったもの。雌雄ともに、背側翼板に沿った骨過形成が認められたが、調べた標本すべてに認められなかった。

Paig-Tran, E. W., Barrios, A. S., & Ferry, L. A. (2016). Presence of repeating hyperostotic bones in dorsal pterygiophores of the oarfish, Regalecus russellii. Journal of anatomy229(4), 560–567. https://doi.org/10.1111/joa.12503

深海生物図鑑 No,1 ラブカ

No,1 ラブカ

最初に紹介する深海生物はラブカです。ラブカはサメの一種ですが、細長くあまり鮫のようには見えませんね。

下記でも記述しますが、ラブカは古代ザメ、クラドセラけに似ていることから生きている化石と呼ばれています。シーラカンスカブトガニと同じですね!

他にも独自の免疫システムを持っていたり、とても奥深い深海ザメです。

ラブカのことを少しでも詳しくなっていってください!

 

【基本データ】

学名:Chlamydoselachus anguineus

分類:カグラザメ目ラブカ科

体調:1〜2m

水深:約200〜1500m

【生態】

サメの仲間だが、サメらしからぬ細長い体型から「ウナギザメ」と呼ばれている。

サクラエビ漁の網に入っていることがあり、古くからその存在は知られていた。

英名では frilled shark と呼ばれ、大きいフリルのようなエラの蓋のことを指す。

 

Point.1 獲物を決して逃さない歯

約300本の歯が25列に並び、どのサメのものとも似つかない独特な形状を持っている。

生きた化石!幻のサメ『ラブカ』を食べる :: デイリーポータルZ

Point.2 デボン紀の古代鮫に似た姿

デボン紀に登場し、絶滅している古代魚クラドセラケに似ている点から生きている化石と言われている。

Point.3 みんなに愛されるラブカ

ラブカは独特な見た目から大人気怪獣のモチーフにされた。それはシン・ゴジラの第二形態である。

 

【最近の研究】

2023年 「卵黄タンパク質のホモログが生きたサメで同定: レシトトロフィーからマトロトロフィーへのシフトに共役

→哺乳類では、lecithotrophyからmatrotrophyへのシフトに伴い、すべてのVTG遺伝子が  失われるが、非哺乳類におけるlecithotrophyからmatrotrophyへのシフトもVTGレパートリーの改変と関連しているかどうかは、まだ解明されていない。本研究では、軟骨魚類軟骨魚類)という、複数のレシトロフィからマトロフィへのシフトを経験した脊椎動物クレードに注目している。対象として2種の胎生軟骨魚類、ラブカと無斑平滑猟犬シロザメの組織を使っている。

Ohishi, Y., Arimura, S., Shimoyama, K., Yamada, K., Yamauchi, S., Horie, T., Hyodo, S., & Kuraku, S. (2023). Egg Yolk Protein Homologs Identified in Live-Bearing Sharks: Co-Opted in the Lecithotrophy-to-Matrotrophy Shift?. Genome biology and evolution15(3), evad028. https://doi.org/10.1093/gbe/evad028

 

2020年 「深海ザメChlamydoselachus anguineusの出生前胚の成長軌跡(軟骨魚類

→ラブカの発生段階を追った論文各ステージごとで発生を観察している。

López-Romero, F. A., Klimpfinger, C., Tanaka, S., & Kriwet, J. (2020). Growth trajectories of prenatal embryos of the deep-sea shark Chlamydoselachus anguineus (Chondrichthyes). Journal of fish biology97(1), 212–224. https://doi.org/10.1111/jfb.14352